キャバ嬢に乗るチパコプター
トチェシト
この今まで聞いたことがない場所に突然行ってきました。
追記※映像は一番下
メデジンから南にあるサレントという街からいく秘境。
以前にフランスの某サイトでは取り上げられたことがあるらしいんだけど
基本的には世界中の観光ガイドには一切載っていない場所。
何故、こんなとこに行ったか?
というと。
世界中でここ
コロンビア🇨🇴にしか生息していないヤシの木
があり、またそのヤシの木が
世界一の高さ
だということ。
通常、ヤシの木と言えば
ハワイやフロリダ
などの海辺に生えてるのを思い浮かべるんだけど
コロンビアには山に生えるヤシの木が存在する。
という。。。
実はそのヤシの木についてはサレントからいけるココラバレーが有名なんだけど。
実は現地でも一部の人しか知らない秘境が
トチェシト
という場所なのです。
人づてで、現地の教授がこの椰子(ヤシ)の木を研究していることを知り。
その人は、
「世界的に唯一の品種であるこのヤシの木が大量に群生してる”トチェシト”を国立公園にしようと頑張っている」
と聞いたのでその人にコンタクトをとってみたのです。
その教授は、今は忙しくて一緒にいくことはできないとのことだったんだけど。
「その秘境をドローンで撮影したい」
という提案に興味を示してくれて。
その土地に深く精通してる若者をガイドにつけてくれ
往復の交通手段も用意してくれる
ということになり急遽いくことに決定したのです。
※ちなみにタクシーでいくと通常、片道6000円。
(コロンビアにしてはとんでもない値段)
AM6:30に待ち合わせして朝飯を詰め込んでからいざ向かいました。
用意してくれたジープでいくことになったんだけど
確かにジープみたいな4WDでしかいけない悪路。
なかなかの揺れに2時間以上耐えて
目的地トチェシト
に近くにつれとんでもないヤシの木が登場。
後日談として、このトチェシトから帰った後、
一応どんなものなのか見ようと思って
ココラバレーに行ってみたんだけど正直、比べ物にならない。
というかココラはいく必要が全くないw
「よくあれで観光地になるなぁ」
という感じ。
信じられない。笑
そんなトチェシトなんだけど。
「順調に車が進んでるなぁ」
と思ってたのもつかの間、なんだか途中で降ろされた模様。
そしてここから歩きで登山開始とのこと。
聞いてねえよ。
そこからいきなり川を渡り
靴がビッショビショになり
気持ち悪いのに耐えながらテクテク登って行ったのです。
ちなみに過去のブログの様にトレッキングに俺が強いと思ったら大間違い。
無運動、大量アルコール、大量タバコ、大量の〇〇の副流煙
で不健康極まりないチパコプターはすぐ息を切らしながら
「え〜っと。こことかドローン飛ばすのいいですね〜」
なんて雑談しながら休憩をとりw
1時間半くらい登って行ったのです。
そしてついたのがこんなところ。
ここにしばらく暮らすのです。
「こんなところにどうやって暮らしてるの?」
という感じの、要するに何もないとこです。
とりあえず朝飯をいただいてからまずはドローンワンチャン。
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ね、何もないでしょ?w
さらに少し上まで登り絶景ポイントからも早速ドローン開始。
う〜ん。
なんか不思議。
海辺のトロピカルの代名詞の様なヤシの木が大量に生えている。
(言われないと気付かなかったと思うけど)
俺の記憶が確かならば、
海辺のヤシの木の形はもっと幹が太くて背が低くて”寸胴”だと思うんだけど。
ここのはどれも細く長い。
空撮したことがある人だったら分かるけど意外と”映えない”ことが多い”山”。
(インスタ映えなどはしない)
けどこの大量のヤシの木はなんだか絵になる。
集中して撮り続け、俺の得意技、
”スレスレ”や”超低空”などを繰り返していい感じのを撮りつつも
葉っぱに引っかかったりしながら意外と冷や汗連続でした。(攻めすぎ説)
ひと段落したあたりでガイドのセバスチャンに聞かれる。
「このあとカミナール(徒歩)とキャバ嬢どっちがいい?」
と。
キャ、キャバ嬢!?
もちろん意味はよくわからないけれどキャバ嬢を選んでみたのです。笑
I LOVE キャバ嬢♡
そして30分後、キャバ嬢が登場しました。
パカパカ
という音とともに。
そう、馬。
スペイン語で馬のことは「カバジョ」ということを知りました。
※オヤジギャグとかじゃなくてマジでそう言ってたんだってばw
突然乗馬の旅が始まったのです。
そしてガイド。
木があまりに好きすぎて背中に刺青が入っている。笑
どんだけ好きやねんw
そんなクレイジーガイドと馬に乗りながら秘境に向かうことになったのですが。。。
なんかイメージでは先頭を地元の人が行ってくれて
それをただ追いかけるだけだと(下手したら引っ張ってってくれる?)
思ってたんだけど。。。
何故か俺、先頭。笑
というかほぼ1人でただただケツの痛さと戦いながら前に進むだけ。笑
道をどこまでも進んでいくと
突然
「そこ左」
と指示がでて。
そこからとんでもない斜面を上がっていくことになったのです。
そして霧というか雲がかかっている場所に到着。
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なんか雲の上からヤシの木が顔を出している場所。
すごい神秘的で
「何故、海辺に生えるはずのヤシの木がこんなところに群生してるのか?」
は全く分からない。
気温もとっても寒い。
そして最長のヤシの木は60メートルを超えている。という。
グーグルなんかで検索すると出てくる
「世界一の高さのヤシの木」
のココラバレーのものとは比べ物にならない。
もう次元が違う。
天気が変わりやすいこの山の中で何発かタイミング見てドローン撮影してきました。
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なんか神秘的でしょ〜♡
ここである程度撮り溜めはしたものの。
他にも少しずつ止まりながら撮影を繰り返し
結局宿に帰ることになったのはあたりが真っ暗になってから。
もちろん街灯なんてあるわけがない。
携帯のライトで少し周りを照らしてみるものの見えるのはほんのわずか数十センチ。
「これ帰れるのか?」
実際のところ結構恐怖感もある中真っ暗の山を進んでいたところ
突然、俺のキャバ嬢が動き出す。
力強い動きに変わりそこからぐんぐん俺を運んで行ってくれる。
途中、
「道を間違えてるんじゃないか?」
と思い、方向転換してみたものの、キャバ嬢は自分で元の方向に戻しぐんぐん進んでいく。
結果、キャバ嬢が正解で俺が先導してたら迷子になってたみたい。
ありがとう、キャバ嬢。
とにかく孤独との戦いで真っ暗の道を進んでいた時、時折光が現れる。
錯覚か?
と思ったんだけど気づけば無数の光が現れて消えていく。。。
蛍。
人生でこんな数の蛍を見たのは初めて。
感動したなぁ。
本当はそんな悠長なこと言ってる場合でもなかったと思うんだけどw
気付けば宿に到着したのでした。
NYで買ってから大事に綺麗に履いていたスニーカーももう
廃棄寸前
っていうくらいまでどろっどろになり。
買ったばかりの洋服も汚れてしまったんだけど
とにかく最高でした!!
しばらくはここにいて気が済むまで撮影しようと思います。
初日完了。
トチェシト2日目
朝起きたらものすごいいい天気。
昨日バッテリー充電しようと思ってPCとか携帯とか一斉に充電した瞬間
家全体が停電になってしまったんだけど。汗
どこでも生きていけるチパコプターはとっても清々しい目覚めで起きたのです。
水道はその辺の”水ため”みたいなのを使い、
顔を洗い歯を磨き
もちろんwifiなんてないので余計なことに気を煩わされることもなく
ヨガというかストレッチをしながら
これって理想的な生活なんじゃないか?
なんて思いながら深い呼吸で大自然の空気を取り入れてたのです。
ただ、俺ののんびりしてる時間にひとり、邪魔する奴が登場。
もな🐶
この家で暮らしているワンコちゃん。
こいつがなぜこんなことになったのか分からないけど
必要以上に俺に懐き、俺のそばから離れてくれないのです。
もう一匹小さい子がいて、そいつはとってもシャイで
近づきたくても近づけない
みたいな感じでとっても可愛かったから餌をあげたりしてたんだけど。
そんなのお構い無しで突進してくる”もな”。
ちょっとこんな動画も見てみて。
お前じゃないんだってば。笑
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ストレッチしていても勘違いして隣で寝そべってくる。笑
そんなある意味理想的な生活を送ってるところに
ガイドのセバスチャンから一言。
「ドライバーが来れないっていうから今日下山しないといけないんだ」
急遽、予定変更らしい。
なんでやねん。
実はこのガイド。
めちゃくちゃなところが多い。
メデジンからサレントに来るときに
「その一個手前のペレイラまでくればいいよ。
そうすればそこから車で行けるからそうしよう。
車のが快適でしょ?」
こんな提案をされて
「こいつイケてるやん!」
って思ったのは大間違いなことを当日知る。
当日ペレイラに着いてみたら
「宿はどこにする?」
と聞かれ
「え?ここからサレントに移動するんでしょ?
そこで一緒に考えようよ」
って話すと、
「俺はバイクで行くから一緒にはいけない」
と。
「え?だって一緒に車で行くんでしょ?」
とメッセージのやり取りを見せて説明するも
「車なんてない」
のひとこと。
「じゃあ、俺がペレイラまで来た理由ってなに?」
って聞いたら黙ってしまう彼。
意図が全く理解できない。
ちなみに
メデジン➡️サレント
メデジン▶️ペレイラ
のバス料金は同じ。
俺はしょうがなくそこからペレイラ➡️サレントのチケットを買わなくてはいけなくなったのだ。
ただお金を捨てたのと一緒。
そして。
サレントからいざ行こうと思ったとき
「明日は入場料がかかるから明後日の方がいいんだ」
と急遽言われ謎の一泊をサレントで過ごした。
そして今回、急遽
「ドライバーのマリオが来れなくなったからタクシーで帰るしかないんだ」
と言われた。
それがそのマリオさんの都合なら仕方がない。
だけど絶対違う。
なぜなら電波がないから連絡が取れるわけがないのだ。
その提案をされた時に
「っていうかネット繋がってるの?」
って聞いてみると本人は質問の意図が理解できず
「こんなところでネットが繋がるわけないじゃないか」
と言っていた。
マリオさんが急遽予定変更して1泊に変わったのではない。
要するに本人の気分で帰りたくなっただけなのだ。
最低でも2泊3日。
おそらくそれ以上滞在して思い存分撮りきり
編集まで終わらせてから山を降りる気だったのに。
ただこちらには選択肢がない。
しょうがないから急遽帰ることに決定。
そこで突然謎の会計がやって来る。
食事代5万ペソ
キャバ嬢代4万
帰りのタクシー代1万
の計10万ペソを請求された。
3600円
ぱっと見どうでもいい金額に見えるけどとんでもない金額には違いない。
けど争うのもだるい。
もう諦めて帰ることにした。
おそらく教授ロドリゴさんはこの事態を知らないのだろう。
今回のガイドは本人は面識がないと言っていた。
それに以前にロドリゴさんに同行した人曰く
ロドリゴさんの時はそんなことは一切なかったらしい。
チンコロしようとも思うんだけど。
「まぁこんなのも旅っぽくていいよね」
で終わらせることにした。笑
旅中って思い通りにいかないことやどうしようもないことがあとで一番面白くなる。
だから最近は嫌なことが起きると全てこの解決方法にしている。
絶対あとで面白いから。
だけどね。
真剣に思うんだ。
世界中からコロンビアのわざわざサレントという田舎まで来て
そこからバスを乗り継いでココラバレーまでいく。
行った人は実際満足で帰って行ってるんだろうけど
そこからすぐそばにココラとは比べものにならないこんな大自然がある。
そしてそこを人知れず研究し続けていて国立公園にしようと頑張っている教授がいる。
俺はそもそも”世界初”という言葉に惹かれてここまでやって来ただけなんだけど
実際にそのヤシの木をみて撮影して魅力を感じたし
それをいい映像にしたい、とも本気で思った。
それに今後このブログを見て1人でも行こうと思う人が現れるかも知れないじゃないか。
それなのにこんな1人の行動でなんか嫌な思いが残るのが俺は本当に残念でならない。
それだけ貧国だろうとも思うし綺麗事だけじゃ生きていけないのもよく理解してます。
なんか悲しいなぁ
と思いつつも
これが南米なんだな〜
とも思える。
ま、愚痴(?)はこの辺にして。
ということで俺は急遽、山を下山することに決定したのです。
そんな帰り道、また
「歩きかキャバ嬢か?」
を聞かれたのでもちろんキャバ嬢を選択し
雨後の悪路をおりて行くことにしました。
その道中、ずっともなとちびが見送りに来てくれたんだけど。
何だか切なくなってしまいました。
たった一日なのに必要以上に懐いてくれたバカ犬、もな。
途中、川を渡れずちびはそこで吠え続けていたんだけれど
もなは最後のバスまで見送ってくれた。
ありがとうモナ。
また会おうな。
そして映像は現在編集中。
ほぼ終わってるので音さえ決まれば公開したいと思います。
追記:トチェシトの世界初映像はこちら
トチェシト