何十回繰り返したのか?
”旅人の合言葉”

いつかまた会おう

 

 

いつか記事でも書いたことあると思うけれど

旅人の別れってさ

とっても素敵でとってもさみしいの。

 

いつか世界のどこかでまた会おう。

 

この決まり文句の合言葉で別れる。

 

 

バックパッカー中に泊まる宿は、もちろんホステルなどのバックパッカー宿で

通称バッパーなんて呼ばれてるけど

そこでの出会いこそ旅の良し悪しを決めることが多い。

 

いろんな奴が本当にいてさ。

要するに世界中の俺みたいな奴がそこに集まってるわけじゃない?

 

もちろん訳わからない常識ないやつもいれば、

「明日マチュピチュ行くの?一緒に行こうよ」

なんて一緒に旅しちゃってそのままずっと気付けば一緒に旅してることなんかある。

 

マチュピチュ までスタンドバイミーロードでいくチパコプター

 

だけど大半はもう二度と会わない。

 

 

 

 

そんな俺、ちぱこぷたーの初めての旅は実はインドネシアだったのね。

スマトラ島で楽しい旅をした後に

ジャカルタでいかがわしいお店に行ったりしてw

そのまま流れ着いたのがバリだったの。

 

本当にいろんな出会いがあってさ

人生で初めてのサーフィンに連れてってもらったり

ピザ窯作ったりさ

夜になったらクタのレギャン通りにある沖縄料理屋でみんな集まって
毎日酒盛りをしてた訳。

 

そんな時に出会った年齢も近い奴がいてさ。

毎日一緒に飲んだし

そのまま交流は続いて一緒に北朝鮮に行ったり
(↓この写真の彼ではありません)

そして俺が日本で仕事してる時も
そのお店に毎週末っていうくらい
わざわざ来てくれてさ。

たくさん飲んだりお話をしたのよ。

その後ね。

ある日から突然連絡が取れなくなって今に至るんだけど
一体どこで何してるのかな?って考えてたのよ。

 

 

旅人の性

ところで旅人ってさ。

本当に陽気な人も多いけど
その内にはさ、どこか寂しがりやなところもあって。

 

ただ「楽しい」だけっていうより

きっかけは「何かを変えたくて」旅を始めることって多いと思うんだ。

 

みんなもちろんさ、何かが欲しくてさ。

だけどすべてを手に入れることなんてできないじゃない?

 

この歳になって分かったことだけど
何かを捨てないと新しいものなんて掴めないし

その掴んだ手を離すことって大変なことだと思うんだ。

 

その掴んだものがとても大事なものだったら分かるんだけど

意外と大事だと思っていたものが「ガラクタ」だったなんてことは多いと思う。

そしてそんなガラクタを大事に掴んだまま新しいものに挑戦できずに

「もうこんな歳だから」
なんて諦めていく人って多いと思う。

だからさ、何かを手離して旅人になった奴って勇気あると思うんだ。
何かどころじゃなくてすべてを手放して旅人になった奴だっていると思う。

そんな勇気と行動力でさ。
旅人になるどころか異国のバリで働いて生活していた彼。

俺は一番初めて会った時、その彼は少し歳下なんだけど
「海外にいる日本人のセンパイ」と思ってたんだ。

 

そんなその彼が今何をしてるかを突然知ることになった。

 

彼はもうこの世にいなかった。

 

もちろん理由は分からないし
彼自身の中で命を断つ決断したくらいだから色々なことがあったんだろうと思う。

 

だけどさ。
あんだけ生きる力があった奴がわざわざ死ぬ選択するなんておかしいじゃんか。

唯一捨てちゃいけないものって自分の命じゃないか。

 

俺のことを「お兄ちゃん」みたいに接してくれてると思ってたし
俺はお前のことを弟みたいに思っていたよ。

何があったのか分からないけどもっと頼ってくれてもよかったじゃんか。

Y君。

そっちでも無邪気な笑顔で酒でも飲んでんだろ?

またいつかどこかで会おうぜ。