コロンビアのカリで一緒にサルサを踊ってたHUGO↑

とオーストラリアのシドニーで再会中です。

 

 

 

 

歩きすぎてちょっと疲れたうちらはベンチで休憩をすることに。

 

ちょうど日が沈む時間だったのでだんだんと街が暗くなって行く様を見ながら雑談を開始した。

 

 

そしてやっぱ旅中に知り合ったやつと話す内容は旅の話ばっかだよね!

 

 

 

「キャンピングカー買って旅をしたい!」

 

「キャンピングカーじゃなくて船を買っちゃって南太平洋旅するのもよくない?」

 

「いや、ボートもヒッチハイクしちゃえば全部タダで回れるんじゃん!」

 

 

 

はたから聞いたら嘘みたいな夢物語を真剣な顔で話すうちら。

 

 

そんな話の途中、ベンチに一人の女性が座った。

片目には海賊みたいな黒い眼帯をしている。

 

 

他にもベンチはいくらでもあるのにわざわざ俺のまとなりに座るのはちょっと変。

 

 

けどまぁ、特に気にしないで話を続ける。

 

 

話は「旅中に騙された話」に変わった。

 

 

 

仲の良かったやつがお金を持って逃げてしまった俺のドミニカ共和国の話

世界で唯一「嫌いな国」ができました🇩🇴

 

ヒューゴがペルーで同じような目にあった話。

 

「友達だと思ってたやつに裏切られるときついよね〜」

 

「お金で人間関係壊れるなんて嫌だよね〜」

 

 

ってこの話にまとめをつけてうちらは席を立つことにした。

 

 

 

そんなベンチを離れぎわのこと。

 

その女性は一言、こういった。

 

 

 

「Have a good night」

 

 

 

特別珍しい言葉でもない。

 

コンビニでジュースを買っても店員さんに言われるような言葉。

 

 

 

ただその時のこの一言はとっても感情がこもっていて

さらにとっても素敵な笑顔だった。

 

 

 

実はこの女性。

 

そこにきている人にお金をたかったり

食べものや飲み物をねだったり

タバコをせびったりする人だったのだ。

 

 

 

隣に座りながら話しかけるタイミングをはかっていたのに

隣で熱を込めて語る我々の会話に耳を傾けていたら

彼女はお金をせびる気が失せてしまい、そして一言

 

 

「良い夜を過ごしてね」

 

 

と素敵な笑顔で挨拶だけして去ったのだ。

 

 

 

 

もちろんうちらは2人で話していて

お互いに伝えるためだけに熱く語っていた。

 

それなのに実はこの話に参加していたのはもう一人いたって話。

 

 

何が人に影響を与えるかわからないよね

 

 

いや、もちろん、その後、彼女が他の人にお金をたかったりしたのかもしれない。

 

ただ、一時的にでも彼女の心に何か影響を与えて

彼女に素敵な笑顔と言動をもたらした。

 

 

 

 

だからどうとかじゃないけどさ。

 

けどなんか心があったまったお話。

 

 

 

74カ国目、オーストラリアのシドニーでの一コマでした。

 

 

それだけ。