俺の中では旅人芸人

 

家庭環境が壮絶であった彼は
(ここは俺は書きたくないのでネット叩いてください)

嫌な過去を断ち切ろうと、家族とも縁を切り

自分で切り盛りしていた居酒屋にすべてを捧げ、休みもなくがむしゃらに働いていた。

 

 

しばらくすると、頑張っていた成果もでてそのお店は大繁盛店となり

小さいお店ながらもやっと手に入れた「普通の幸せ」を彼は噛みしめ生きていた。

 

 

そんなある日。

 

家族の中で唯一の味方であった父親が自殺で亡くなった。

悲しみに暮れているなか

さらには、父親名義になっていた自分の居酒屋まで半ば強引に、身内にとられてしまう。

 

 

「俺が何したっていうんだ。

こんなに頑張ってきたのに。

なんで普通に生きていく事さえ許されないんだ。

どいつもこいつもクソばっかりだ」

 

彼は絶望し、生きていく気力さえ失ってしまう。

 

 

 

もうダメだ。

死のう。

 

 

 

今まで休みもなくがむしゃらに働いていたので

貯めるでもなく勝手に貯まってしまったお金。

 

その全財産をポケットにつっこみ旅に出た。

 

 

とりあえず日本にはいたくなかった。

行き先はインドに決定した。

 

 

観光をするわけではないから

一般的な観光客が行かない様な田舎町を自転車で旅をしていた。

 

 

持ち物はポケットに突っ込んだ全財産と首をつるためのロープ。

 

 

どうやって死のうかなぁ

 

そう思いながらも、旅をしながら出会った現地の人の温かさに触れ

気付けば旅立ってから1年以上が経過した。

 

 

 

「そろそろ死ぬか

どうやって死のうかなぁ。

あぁ、あの木なんか首つるのにちょうどいいなぁ」

 

なんて思っていた頃、珍しく日本人旅行者と出会う。

 

 

久し振りに日本語を話せる喜びもあって、

その日本人旅行者と他愛もない話をしていた中でふと何気なしに聞いてみた。

 

 

「最近、日本はどうですか?」

「う~ん。特になにもないですよ」

「そうですよね」

「あ、大したことじゃないですけど、今、ダウンタウンの松っちゃんがドラマに出てますよ」

「え!!!!」

 

 

元々、松本人志さんの大ファンだった彼は驚き

 

「え?あの松っちゃんが!?

信じられない。

あの松っちゃんがドラマなんかに出る訳ない」

 

 

そして彼は決める。

 

「最期の最期に松っちゃんのドラマをみてみよう。

そして見終ったら死のう。」

 

彼は突如帰国をし、久し振りの日本を楽しむ事もなく

まっちゃんが出ているドラマ

「伝説の教師」

をみることになった。

 

 

 

そしてその回は偶然にも自殺がテーマの回だった。

 

 

そのドラマのワンシーンで松っちゃんはこんなセリフを言う

 

 

「自殺するやつはアホや」

 

 

 

 

「何のために人は生きてるんですか?」

「笑うためや」

 

 

これをみて彼は号泣し

その後吉本興業に入りお笑い芸人となり今日に至る。

 

 

 

俺が旅人になる前から彼とは友達で

旅の事をよく教えてもらったりしていた。

 

今でもおれが旅から帰ってくると必ず飲みに行く数少ないうちの一人。

 

 

最近の吉本興業のバタバタ劇の中

ワイドナショーで松本人志さんがこんなことを言っていた。

 

「お笑いが素晴らしいということを否定したくない」

 

”なんかお笑い芸人ってカッコいいな”

と思ったと同時に彼を思い出してしまったのでこのブログを書いている。

 

 

旅&ドローン

 

のブログを楽しみにしてる方には関係ない記事で申し訳ないけど。

 

元々ずっと書こうと思っていた記事なのでこのタイミングで書きました。

 

 

こうやって笑いの力で命を留めた人がいる。

 

俺も、何かそういうことを。

誰かの力になれる何かをしたいな

と考える今日この頃です。

 

そして吉本興業は今まで通り、無邪気な笑いを届ける会社に戻ってほしいなぁ

と切に願います。

 

 

 

 

 

 

若井おさむさん。

また飲みましょうね♪

 

 

 

次は飲みすぎない程度にw

 

 

※記事にすることは本人から承諾を得ています。